夢の自動運転について考える。自動運転にはレベルがあるらしい。

車の自動運転。

 

10年位前は、気にもしなかったけど今や自動車業界は、100年に1度の大変革期を迎えていると言われているし、技術革新競争がすごい。

 

CASEという言葉も昨年の頭は知らなかったけど。

 

CASEは、以下の英語の頭文字からとった言葉らしいです。

  • Connected(つながる)
  • Autonomous(自律走行)
  • Shared(共有)
  • Electric(電動)

 

地球温暖化、IT技術の進歩、ネットワークインフラの充実とビッグデータの活用。

 

色々と要素はあるけど、環境が大きく変化してきて、自動車業界の大変革期になっているわけですね。

 

世界保健機関(WHO)の発表資料を見ると、2016年においては、交通事故によって世界で135万人の人が亡くなっているそうです。

 

Global Status Report on Road Safety 2018 

 

時間に直すのが意味があるかどうかわからないけど、これって24秒に1人が交通事故が原因で亡くなっているとういうことらしいです。

 

しかも、5~29歳までの世代の死亡原因は、交通事故が第1位らしい。

 

若い人が亡くなっているんですね。

 

日本でも高齢者の運転で若い人が亡くなる事件が多くて社会問題になってるもんね。

 

日本の場合、交通事故は年々減ってきていて2019年交通事故死者数は、過去最少の3215人。そのうち約半数は、65歳以上の高齢者だそうです。

 

日本と世界とでは、交通事故に関する状況が違うのなんとなく知っていましたが、Googleなんかずいぶん前から真面目に自動運転に取り組んでいると思っていたけど、環境的に自動運転に取り組む意味を強く感じていたからかもしれないですね。

 

そのおかげでというか、DX(デジタルトランスフォーメーション)の波のおかげか、自動車業界も大変なことになっているわけで。

 

でも実際問題、自動運転が完全に成功したら交通事故は減りますよね。日本も高齢者社会なんだから高齢者の運転ミスをなくすためにも自動運転の技術がもっと進むのはとてもいいことだと思います。

 

で、良く知らなかったけど自動運転にはレベルがあるらしく、国土交通省の「自動運転車の安全技術ガイドライン」によると以下の通り。

 

レベル0:運転自動化なし

レベル1:運転支援

レベル2:部分運転自動化

レベル3:条件付き運転自動化

レベル4:高度運転自動化

レベル5:完全運転自動化

 

レベル0の定義は、「運転者が全ての動的運転タスクを実行」となっていて安全運転に係る監視、対応主体は、「運転者」ということになっている。

 

要するに今までの普通の車かな。

 

レベル1にになると、「運転支援」ということで定義は、「システムが縦方向又は横方向のいずれかの車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行」となる。安全運転に係る監視、対応主体は、「運転者」です。

 

レベル1の例としては、衝突を検知すると自動で止まる自動ブレーキや車線の中央付近を維持するようにステアリング操作を支援して車線からはみ出さないで走る車線逸脱防止支援システム(LKAS:Lane Keep Assist)、前の車に合わせて走るアダプティブクルーズコントロール (ACC:Adaptive Cruise Control)など。

 

レベル2は、「部分運転自動化」で、定義は、「システムが縦方向及び横方向両方の車両運動制御のサブタスクを限定領域において実行」となります。

 

レベル1の「LKAS」と「ACC」の組み合わせ、車線をキープしながら前の車について走ったり、高速道路の分交流を自動でやったりというレベルだそうです。高速道路の分交流を自動でやってくれるなんてこのレベルでも相当すごいと思いますね。

 

レベル2の安全運転に係る監視、対応主体は、まだ「運転者」です。

 

レベル3は、「条件付き自動運転化」です。定義は、「システムが全ての動的運転タスクを限定領域において実行。作動継続が困難な場合は、システムの介入要求等に適切に応答」ということになっています。

 

これは、高速道路などの一定条件下での自動運転モード機能があるということみたいで一定の条件下ではありますが、システムが全部運転してくれる段階だそうです。

 

こうなってくるとまさに自動運転の領域に入ってくるわけで国土交通省の「自動運転車の安全技術ガイドライン」の対象もこのレベル3からですね。

 

レベル3の場合は、安全運転に係る監視、対応主体は、「システム(作動継続が困難な場合は運転者)」となります。

 

レベル4までくると「高度運転自動化」ということで定義は、「システムが全ての動的運転タスクおよび作動継続が困難な場合への応答を限定領域において実行」となります。

 

地域を限定したりした特定の条件下においては、システムが完全に全ての運転をやってくれる領域ですね。ほぼ自動運転。安全運転に係る監視、対応主体は、「システム」となります。

 

そして最後のレベル5は、「完全運転自動化」です。定義は、「システムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を無制限に(すなわち、限定領域内ではない)実行」ということでそのまんまですが、完全な自動運転ということですね。

 

安全運転に係る監視、対応主体は、もちろん「システム」となります。

 

レベル5になれば、高齢者も運転しなくて済むし、田舎に住んでいる人もいくつになっても車で出かけられるようになって、生活は本当に楽になるよね。

 

理想・夢の世界でそうなるにはたくさんの人のたくさんの努力が必要なんでしょうけど、現実になってくれたら嬉しいですね。

 

 

参考:国土交通省「自動運転車の安全技術ガイドライン」